孤独のレース【前編】

今日も5時30分起き。でも息子はいません。
東京出張中だからです。
今は朝イチの便で帰札中。例のごとくまた飛行機の中で書いてます。

先月に初めて開成模試というやつを受け(させ)ました。
息子はこの6年の秋まで特に塾のようなものを経験させたことがなく、唯一の日々の勉強タイムが学校から出る宿題くらいでした。しかも、その宿題も家庭学習という名目で、だいたい10〜15分くらいでチャチャッとすませていて、しかも日によって、やったりやらなかったりのようでした。たいてい家では寝そべりながらずっとゲーム三昧で、毎日妻には「いい加減にしなさい!!(怒)」とほぼ言われていたっぽいです。まぁ多分普通の小学生なのでしょう。

私も別にいいんじゃない、くらいで勉強というか、教育に関しては無関心でした。たまに見るテストの点数は、割と悪くなく、でも私に届くものはきっと良いものだけ見せているような(笑)、くらいに気にしてませんでした。

なのに、模試を受けさせたのは、理由があります。
実は恥ずかしながら公立中高一貫校を私は知らなくて、今年の夏くらいにその存在を初めて教えてもらいました。それからというものの自分の子供がこういう環境で生活(勉強)出来たらいいなと朧げながら考えはじめ、だからこれまで何もやって来なかった息子の現状認識を、まずはしたいなと思ったからです。

そしてどうだったかと言うと、すでに受ける前から障壁がありました。
受験なんて面倒だからするつもりないし、そもそも日曜日に模試なんか受けたくないと非常に強い反発(汗)。
今後の模試も週イチで通っている運動クラブの試合にぶつかるかも知れないし、また毎日の学童保育所通いでオレは忙しいから無理だ、と立派に反論してきました(笑)

なるほどそういう反応なのかと感心もしながら、親としてはかなり残念な見解だったのですが、仕方ないなと一度は承諾しました。

しかし、当日までにまだ期間があったので、あれやこれやと説得にかかりました。朝食を共にしている時、休みの買い物のさなかに、一緒の入浴中、寝る前のほんのひと時の時間など、事あるごとに「模試なんだしさ、タダなんだしさ、お試しで受けてみようよー」と、しつこくならない程度に優しく打診を継続しました(笑)
それでもなかなか首を縦に振ってくれない彼。でもやっと本音を聞き出す事が出来ました。

受けたくない理由は
・点数が悪かったらイヤだ
・そして仮に受験をしたとして、落ちたら恥ずかしい
・一所懸命に親フォローされて、期待に応えられなかったら申し訳ない

という概要でした。
え、マジっすかとビックリしたのが率直な印象。今の子供はこんな感じなのか?とウチの子だけか?と複雑でした。
妻に言わせたら、ウチの子はそんな感じよ、とアッサリ。
結果にショックを受けて、変に落ち込んだりしても可哀想だからやめようと、妻も反対派の抵抗勢力。

そうなのかー。

よし、これが営業の現場であれば、そのネガティブを払拭してやれば良いはずがセオリー(笑)。


(傷つきたくないってコトだよね?)
と、勝手に推測し、彼と真剣に何度も向き合いました。

「わかった。受けてみる。」

やっと決心してくれました。
なんだか、これだけで私は泣きそう(涙)
親バカです(笑)

よく考えてみたら、この12年間で彼と初めて真剣な話をした気がします。
父親らしいことは、全然して来なかったんだなと、変な気づきもあり、悲しくもなりました。

ここからが、全ての始まりでした。
でもすでに9月。
(続く)


※ちなみに、子供と真面目な話をするには、
一緒に風呂に入っている時がいいなと実感。気分がいいのかYESを引き出しやすい環境だと、初めて知りました(笑)

小6の9月から塾無しで中学受験を親子で決意。公立中高一貫校・札幌開成中への道

小6の9月から札幌の公立中高一貫校の市立札幌開成中等教育学校に息子を受験させます。一般的にもう間に合わないという時期から、今までもこれからも塾を経験せず、受験までの奮闘記をリアルタイムに記載します。札幌の公立中高一貫校は唯一で、その傾向と対策は意外と不明瞭です。しかし私立の中受で出されるような奇問は無く、本来の学力が試される出題だと信じています。今から果たしてどこまで通用するかを日々書きます。

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